【保存版】動画広告の社内稟議を通す方法

動画広告は、視覚と聴覚を駆使してメッセージを伝えられるデジタルマーケティングの主力手段です。YouTube、Instagram、TikTokなど、日々多くの人が動画コンテンツに触れており、広告主にとっては大きなチャンスです。

しかし、「これから動画広告を始めたい」と思っても、社内の理解が得られなかったり、稟議が通らなかったりするケースも少なくありません。とくに初めて動画広告にチャレンジする企業では、費用対効果やリスク、リソースに対する懸念が障壁となることがあります。

本記事では、社内で動画広告を導入するためのステップを「稟議を通す」という観点から解説します。

提案前の準備から稟議書の書き方、上層部を説得するポイントまで、実践的にご紹介します。

動画広告導入に向けた社内提案の全体像

動画広告を導入するための社内稟議を通すには、以下のようなステップを計画的に踏む必要があります。

  1. 目的の明確化
  2. 市場背景とニーズの整理
  3. 企画・媒体選定
  4. 費用試算とROI(投資対効果)の想定
  5. スケジュールとリスク対策
  6. 稟議書の作成と申請

上記をもとに社内説明・説得を行えば、実現性の高い動画広告導入が可能になります。

ステップ1:目的の明確化

最初に必要なのは、「なぜ動画広告をやるのか」という明確な目的です。目的が曖昧だと、上司や経営層に納得してもらうことはできません。

よくある目的には以下のようなものがあります。

  • ブランド認知の向上
  • 新商品・サービスのプロモーション
  • サイト流入数の増加
  • 若年層へのアプローチ
  • リード獲得の強化

「○○キャンペーンの一環で、ターゲットとなる20代女性にリーチしたい」など、できる限り具体的にすることが重要です。目的が具体的であるほど、広告効果の測定も明確になります。

ステップ2:市場背景とニーズの整理

提案の説得力を高めるためには、「なぜ今、動画広告なのか」という外部環境の変化を示すことも効果的です。

市場データの例

  • インターネット広告市場において、動画広告は年々増加(2023年時点で約5,800億円超)
  • スマートフォンの普及により、動画コンテンツの消費時間が増加
  • YouTubeやTikTokの利用率が10代〜40代で70%以上に

また、他社の成功事例も説得材料になります。
例)「○○社はYouTube広告を活用し、半年間でWebサイトの訪問者数が150%増加」など。

事例は可能な限り自社と近い業種や商材のものを選びましょう。

ステップ3:企画・媒体選定

媒体選定では、「費用が適正」「リーチが狙い通り」「運用が現実的」といった観点が重要です。

初めてなら、以下の媒体が稟議を通しやすい

  • YouTube広告(TrueView): 最も実績があり、費用対効果が見えやすい。
  • Instagramストーリーズ広告: 若年層へのブランド訴求に強く、短尺動画で運用しやすい
  • LINE VOOM広告: 幅広い年齢層への接触が可能

また、動画は必ずしも大掛かりな撮影が必要とは限りません。ストック動画を活用したり、自社内での簡易撮影でも十分成果を上げられます。外注制作と内製のハイブリッド案も選択肢に入れましょう。

Youtube広告とは何か詳しく知りたい方はこちらの記事「YouTube動画広告とは?効果と活用ポイント」も参考にどうぞ。

ステップ4:費用試算と投資対効果の予測

稟議において最も問われるのが「どれくらい費用がかかり、どんな効果が期待できるのか」という点です。具体的な試算とKPI設計が必要です。

例:30万円の動画広告予算の想定

  • 制作費:10万円(簡易動画制作)
  • 広告出稿費:20万円(YouTubeで1CPV=5円想定で4万回視聴)
  • 目標KPI:CTR 1.5%、LP訪問者600人、CVR 2%、想定リード獲得数12件

ROI(費用対効果)=獲得単価2.5万円/顧客LTV6万円 → プラス収益見込み

このように、金額と成果が結びついていれば、上層部も判断しやすくなります。

動画広告の制作費用について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にご覧ください。

 

ステップ5:スケジュールとリスク対策

稟議通過のためには「実現可能性」を示すことも重要です。以下のような点を明確にすると良いでしょう。

明示すべきポイント

  • 動画制作スケジュール(例:制作2週間、校了1週間)
  • 広告配信スケジュール(例:7月1日〜7月31日)
  • 運用担当者(自社の誰が見るのか、代理店に任せるのか)
  • リスク対策(例:炎上防止のチェック体制、ネガティブコメント対応)

また、「まずはテスト配信」として小規模から始める提案も、承認されやすくなります。

ステップ6:稟議書の作成と申請

動画広告の導入を社内で正式に進めるには、稟議書の提出が不可欠です。稟議書は、意思決定者が短時間で内容を把握し、判断できるよう、簡潔かつ論理的に構成する必要があります。

まずは、自社で定められている稟議書のフォーマットを確認しましょう。企業によっては専用のテンプレートや入力項目が定められていることもあるため、それに従うことでスムーズに承認プロセスが進みやすくなります。

以下は、動画広告導入に関する稟議書の基本構成例です。

稟議書の基本構成(例)

件名 動画広告配信に関する企画稟議
目的 認知拡大およびリード獲得
背景 自社製品の競争力強化の必要性とターゲットの動画視聴傾向
内容 YouTube広告による動画配信(30秒程度)、想定インプレッション・CV
費用 総額30万円(制作10万+出稿20万)
ROI想定 CV単価25,000円、LTV60,000円
スケジュール 制作6月中、配信7月中
備考 クリエイティブ確認フロー、対応体制など

数値的根拠や現実的なスケジュールを提示することで、「実行可能な提案」であることを印象づけましょう。

稟議通過のコツは?社内を動かすための工夫

実際に稟議を通すには、書類だけでなく「社内の共感づくり」も大切です。

稟議通過の3つのポイント

  1. 先に関係部署とすり合わせをしておく
    特に制作部門、広報部門、システム部門など。横串の合意形成が稟議通過に大きく影響します。
  2. 小さく始める「テスト予算案」から提示
    いきなり大きな金額を提示するのではなく、「まずは10万円からテストして成果を確認」という段階的アプローチが有効です。
  3. 上長の「メリット」を明確に伝える
    経営層は「利益」や「企業価値」に興味を持ちます。ブランド向上、収益化への寄与、競合優位性などをキーワードに。

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まとめ

動画広告を導入する際に立ちはだかる最大の壁は「社内理解」と「予算承認」です。しかし、明確な目的、現実的なスケジュール、納得感のある費用対効果をしっかり提示すれば、社内稟議を通すことは十分可能です。

最初から完璧を目指す必要はありません。テスト的な小規模配信から始め、実績を積み上げながら改善を重ねていくことで、より本格的な動画広告施策へとステップアップできます。

これから動画広告を社内で提案しようとする皆さんが、スムーズに稟議を通し、成果を上げられることを願っています。

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